「反社会学講座」読了。。。ってあれ?

過去ブログ見たら次はサリンジャーかCatch22のはずなのに、あれ違う本を読了してるぞ?ああそうだ、先週キムにーさまに勧められてこれアマゾンで即買いしたんだった。ということは、11日から本日の2日間で読了してしまったのか。おれって読速早いんだな、優れた知能の証拠かな、なんてどうでもいい話しは置いてといて。

反社会学講座
なかなか面白い読み物でした。最初の少年犯罪率の話しでがつんとやられ、「まだ5ページしか読んでいないのに。。。これから先どんな衝撃的な事実がつまびらかにされるのだろうか。。。。」と胸を踊らせてページをめくると。。。。。

いや、決してThe KnackやFine Young Cannibalsの様な一発屋ってことは無いですよ、断じて無いんですが、まあ単純に最初に一番インパクト大きいのを持ってきたんでしょうね、効果てきめんです。そのまま、時に「ふっ」と笑って隣に立ってたり座ってたりする人に怪しまれながら、一気に読んでしまいました。

むかーしから思ってたんですが、やっぱ世の中、与えられている情報ってのは、鵜呑みにしちゃいかんです。みんな、個人にしてもそうですが、多少なりとも自分の利害、あるいは特定の切り口での情報収集や情報発信をするのがフツーですから、相手を信用しないってことじゃなくて、違う側面があるかもしれないということを意識せにゃいけませんね。

この本、おそらく「権威」が好きな人や、うらやましくも自分で「権威」を持っている人は、相当にボコる本の様な気がします(統計上の根拠が正しい場合は、「この人をバカにした文体がいかん」とか必殺重箱攻めとかしそうです)が、これはこれでそもそも鵜呑みにするものじゃなく、素直にちょっと物事を捉える目線を変えて(あるいは高くして)してみる、っていうことを学ぶのと同時に、ちょっとした合コンのうんちくに活用するとよいかもしれません。いえ決して中身がちゃらんぽらんの出鱈目だと言っているのではなく(そもそもぼくは反証する根拠も持たないし、昔から100%存在しないと証明される限り、存在する可能性があると考える人なので)、逆にあまりスペックにこだわると、ただのスペックヲタの醜い争いになってしまうから、というノリで。もっとわかりやすく言うと、ディズニーランドのホーンテッドマンションの、最初に歩いて入る部屋の絵画みたいに、一見フツーの肖像画なんだけど、実は下に続いている部分をみると、的なもので、少なくとも、世の中で当たり前と思われている通説俗説に、ちょっと違う光を当ててくれますので、その点には一種の爽快感を感じることができます。

ぼくの尊敬する同期のTTくんは、昔「真実は点のみであり、それを伝えようとする全ての流れはフィクションである」と教えてくれことがありますが、これはなかなか真理だと思います。まーたいい加減な引用しますが、物理世界を構成する最小単位である量子?陽子?うーんすみません文系なんでわかりません、は、あまりにも小さくて、そもそも人が観察しようとするエネルギーで、本来の姿から変わってしまう、とものの本で読んだことがあります。似たようなもんでしょう。お互いある程度共通した概念(例えばカルボナーラや、マルボロの赤)を前提に会話しているときは、意思の疎通、及び注文したものがそれなりに出てきますが、そうじゃない場合、いかに自分の真意(つまり自分の中の真実)を正確に伝えるのが難しいか、ってのに気付かされます。あまりバーテンがわかってないバーで、バーテンが知らないカクテルを材料と割合だけ伝えて作ってもらうと、ちょっとわかるかもしれません。

で、長々と書きましたが、何が言いたかったかというと、「真実は点であり、それを伝えようとする全ての流れはフィクションである」ので、そうなると何も信じられません。しょうがないから、あとは自分で何を信じて何を疑うか、自分でchoiceするしかないってことです。っということで、choiceってものを掘り下げると。。。。。

話しが長くなるので、おわりにします。またこんどね。

PS どうもサリンジャーは未読本入りしそうです。次は、とりあえずCatch22かな。つかAmazonさん、ダークタワーの配送予定がちょいとずつ先送りになってますが、大丈夫ですかー?

おわり。