【Misc】無色という色

shogo氏のブログに反応して。

ぼく的には、Transparencyというのは、

  • 営業的に言うと、「相手の立場に立てるか」
  • 人間関係的にいうと、「相手に染まれるか」

ということなんじゃなかろうかと思う。

ヒトは誰しも個性という色があるわけだが、これが合うと仲良し、合わないと仲良くないということになるんだと思う。そういう観点から、相手と一番仲良くなるコツは、相手の色になるということであると言える。固体としてのみの利害関係以外存在しない人間関係においては、相手の色に染まる、言い換えれば相手の目線で正面から向き合って融合していくということか。逆に固体以外の、例えば雇用されている会社の利害関係が絡む営業的においては、相手に染まるのみならず、相手の立場でものを考え、相手(及び相手のしょっている会社の利害関係)がハッピーになれるようする、とでも言うところか。巧く言えてないけれど。

因みに、ここまで書いて自慢するのではないが、ぼくは結構昔から「無色」というのには拘っている。「何色にも染まらず、何色にも馴染める」というのを、自分のポリシーとして生きていたりする。以前、上司に「お前は色が無さ過ぎるんだ」と諌められたこともあるが、ぼくは個人的には良いと思っている。このおかげで各方面でクセモノ(最上の褒めコトバとして使っております)の方々と仲良くさせてもらったり、気難しいといわれる様な主人のいるお店とかを常連化して色々良くしてもらったりと、深い関係を作っていけるからだ。深い関係は、精神的な満足を得られるだけではなく、色々良いことがあるものだ。

因みにぼく流無色化の極意は簡単で、2つだけ

  • まずは相手の世界やペースに全面降伏して、向き合う。
  • 次に、とにかく時間をかけてじっくり何回も接する。

だと思う。書くと簡単だが、やるには努力が必要。

因みに、この極意を会得するのに最も邪魔となるものが、「プライド」である。ここで言うプライドとは、自己の色を保持しようとする防衛本能であり、その自己の色が定まってしまっていることから派生する先入観*1だったりする。色や境界線(aka A.T.フィールド)があるからTransparencyを妨げられてしまうのであり、そもそも頑なに握ってないと霧散してしまうものなど本当の自分ではないのだ。そんなもんは捨てておしまいなさい!全てを捨て全面降伏しても残るもの*2こそが本当の「自分」であり、それにこそプライドを持つべきである。そしてその本当の自分が、Transparency(もしくは無色化)を会得した際に相手とChemistry*3を引き起こす「要素」なのです。

お前そんなんじゃいつまでたっても「従」で主体性無いやん、と思われるかもしれませんが、否。持論ですが、嫌がる相手を強引に手を掴んで引っ張って行くより、「一緒に行こう」と行ってやさしく手を取って導くほうが、どんなに楽でお互いハッピーか、考えてみてください。答えは明確(少なくとも脳内では)です。色のぶつかり合いで勝つより、相手に染まって内から導く。なーんてエレガントなんだ!

PS因みにぼくは極度の人見知りであり、主体性の欠如したダメ人間でもあります。

*1:これを捨てることで、出会えるヒトの数は飛躍的に増えるし、そういうヒトの中に、思わぬ人生の宝は眠っていたりするんですよ、皆さん!

*2:絶対ある。無かったらそれはあなたがヒトではなくタマネギだということだ。

*3:英語の言い回しで、複数の人間の間で発生する化学反応、という意味。つまり「二人が出会って何かを感じた、生まれたということ。